後ろ

目が前についているので進行方向への意識が普通は強い。早く進もうとすると脚を前に出そうとしてしまう。

ところが立っている状態から脚を前に出していくとバランスを取るために身体は後ろに勝手にのけぞっていく。
前に行きたいのに胴体は後ろに向かう。

と、いうことは歩く場合にも脚を前に前に、という意識でいくと効率が悪い。

歩くということは胴体を前に運びたいので後ろに残る足で送り出してあげればいい。脚が後ろに遠く残るほどに胴体は前に行く。前足は胴体より前に出すと踵でブレーキをかけてしまうので、後ろ足で胴体を送って前足は胴体の真下に着地するとロスが少ない。

なんでも前に意識が行きがちではあるけれど、脚が前に伸びるから進むのではなくて、後ろ足が胴体を前に送るから進むというのは頭の片隅にでも置いておくといい。