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運ぶ

物を運ぶ時に1つや2つなら手で持っていくけれど、まとまった荷物となると鞄的な物に頼ることになる。

例えば手提げであると普通は利き手で持つだろう。この時に手提げの重さに応じて重心を利き手の反対側にズラしてバランスを取る。
いつもこうしていると左右差が微妙に狂う。これはショルダーバックでも同じ。掛けている方の肩が上がる傾向も出てくる。

こういうことがあるので割とリュックサックを好んでいた。両手もあくので手提げやショルダーよりはいいとは思う。
ただ最近はこれはこれで前後のバランス影響を与えているように感じるようになった。重さが背中に掛かる分、上体を前傾させるようになる。前傾させた上で前を見ると首が突き出る形になる。
これが毎日続くとやはりそういう歪みが出てくる。

東南アジアやアフリカではいまだに頭に荷物を載せて運んでいく文化が残っているけれど、印象としてそうした地域の人たちの身体が歪んでいる感じはない。軽やかで、のびやかで、柔らかい印象がある。

当分は世界のスタンダードにはならなそうな物の運び方ではあるけれど、今のところはこのやり方が身体のためにはベストだろうと思う。日本ではそもそも構造が乱れてるから重いものは載せられないし、やたらと目立ってしまうだろうからやりづらいのだけれど。