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流れ

昨夜はゴールデンタイムにバスケットボールの試合が放送されていた。オリンピック直前なので調整試合的なものなのだと思うけれど、テレビでバスケを放送する時代になっているのは感慨深い。
スラムダンクまでは子供は野球かサッカーをやっていたと思う。あの時代にマイケル・ジョーダンというスポーツ史上最高のスーパースターがいたのも後押しになったに違いない。

試合はやや格下の韓国と日本。八村選手や渡辺選手は出ないものの自力でのオリンピック出場を決めた勢いもあるし、日本での試合でもあるので圧勝するものかと思っていた。

ところが第3クォーターまで手も足も出ない感じで何となく何をやってもダメな感じがしていた。チームもバラバラに見える。韓国の方がより組織立っていたと思う。
それが第4クォーターで一気に流れが変わって試合の最終盤に追いつくところまで行った。反対に韓国の方は流れが去っているのでことごとくシュートが入らなくなる。
バレーでも卓球でも野球でもある程度の実力差ならひっくり返る流れの力というのがある。もちろん優秀で勝負強い選手が多くいる方がこの流れは掴みやすい。

その最たる例がやはりマイケル・ジョーダンだ。ジョーダンは勝負所での大事なシュートをことごとく決め、相手が流れを掴みそうなビッグプレーの後はすぐにそれ以上のプレーで黙らせる。成績自体もすごかったけれど、プレッシャーのかかる場面での活躍が特に印象的だった。

昨日の日本の試合では流れに乗って追いつくところまではいったものの、自分たちでプレーの分断や凡ミスを犯してしまい結果土壇場で流れが去ってしまった。流れに乗っている時はその流れをなるべく長く維持するのが大事なので流れを止めるようなことをしないのが大事になる。

試合での流れもあるけれど、ワールドカップでの快進撃からの流れやムードの方がより大きく強い流れなのでこの勢いは失速させずに本番まで進んでほしい。