今年一番の大番狂わせ。
ちょっとニュースを見て目を疑った。スーパーライト級12回戦でチャンピオンのデヴィン・ヘイニーがライアン・ガルシアに判定負け。
ヘイニー選手はボクシングの最高傑作とも称されたロマチェンコ選手に勝ち、今最も負けるところが想像できないチャンピオンだった。ボクシングスタイルも堅実で盤石だ。
ライアン・ガルシア選手は未だ正規の世界タイトルは取れていないものの、そのハンサムでスタイルの良いルックスで世界で最も人気のあるボクサーと言われている。
昨日の前日軽量では、ガルシア選手が1.5キロの体重超過をしたため、この試合で勝ったとしてもベルトは手にできないことになった。試合前も飲酒している動画があがったり、当日の体重計の上でも瓶ビールを飲み干すという暴挙を演じ、とても試合が出来るようなマトモな精神状態ではないと思っていた。
ガルシア選手は体格に恵まれているにも関わらずリーチを活かして戦うわけでもなく、ディフェンスもそんなに良くないしフットワークも上手くない。ただハンドスピードと破壊力だけは世界トップクラスと言える選手だ。特に左のフックのスピードとパワーだけは異次元なレベルにある。
盤石のチャンピオン相手にそのフックが炸裂して試合はほぼ決まった。当然狙ってくることは想定していたと思うけれど、想像を上回ったパンチだったのだろう。
体重超過があってもなくてもヘイニー選手が圧勝すると思っていただけに衝撃の結果となった。
こういうことがあるからボクシングは面白い、というか怖い。
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