夏が来て桃がたくさん店頭に並ぶようになった。
桃は何となく好きな果物。
子供の頃は缶詰の黄桃を食べる機会が多くて、これは別に好きじゃなかった。
たまに食べる白桃は美味しかった。
社会人になって長野に赴任になった時に近所に白桃で有名な川中島があって、ここで桃の本当の美味しさを知った気がする。産地なので選別ではじかれた桃がかなり安く手に入った。
ただ長野を離れてからは特別桃を気にしなくなった。
そのあとオーストラリアで農業している時に現地の人が桃をズボンでゴシゴシして皮ごと食べているのに驚いた。ちなみにポケットからニンジンが出てきて、これもゴシゴシして丸かじりしているのも驚いた。特に桃は毛が生えているから抵抗があったけれど、リンゴも皮ごとカジるのだから同じような感覚なのだろう。今では皮の部分に栄養があるらしいことが分かっているから理にかなっていると思える。
中から石のような種がゴロっと出てくるからストーンフルーツという分類がされる。
イザナギが黄泉の国から逃げてくるときに桃のような果物を投げて追手の魔物を追っ払ったりするエピソードもある。桃源郷も桃。桃太郎も桃。
果物全体の主役とは言えないけれど、要所要所で存在感を見せる桃。
子供は難しいことは連想しないでただお尻に似ていると思うのみだろうけど。
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