秋ナスは

今日は11月11日。ポッキーの日でもあり、靴下の日でもある。

それはさておき先日ナスを食べていて、ふと「秋茄子は嫁に食わすな。」という言葉が思い浮かぶ。

言葉だけ知っているけれど、考えてみるとどういう意味の言葉だか分からなかった。良い意味の言葉なのか、悪い意味の言葉なのか。

基本的にナスは美味しいとして、それを食べさせないとするなら悪い意味だ。ただ夏のイメージのあるナスなので時期外れという考えで捉えると上等ではないから大事なお嫁さんには食べさせないようにしよう、という良い解釈もありうる。

何となく聞いていて意味は知らないことが何歳になってもたまに出てくる。

それで調べてみるとなんと良い意味でも悪い意味でも使う言葉だった。これはややこしい。

まず良い意味の方。
「秋茄子は嫁に食わすな」 秋の茄子には種子がないから嫁に食わすと子宝に恵まれなくなる。迷信みたいなものだが子宝に恵まれたいなら念のため食べさせないに越したことはない。

続いて悪い意味。
「秋茄子は嫁に食わすな」 秋の茄子は美味なので他所から入って来た嫁なんかに食わせてやるもんか。姑からの目線で軽く嫁イジメ的なニュアンスになる。

なので言葉の意味はその家の嫁さんの立ち位置によって変わるのだろう。嫁さんが大事にされている家なら良い意味だし、嫁姑関係が悪い家なら後者になる。

こういう状況に応じて言葉の意味が反転するのは日本独特な文化な気がする。