ボーリングの球を3メートルくらいの高さからアスファルトに落とすと多分割れると思う。しかし、同じくらいの大きさのサッカーボールやバレーボールを同じ高さから落として割れると思う人はあまりいないだろう。
物は固いと割れやすい。同じ形を保っていてもそれが固さではなくて張力で形作られていれば壊れにくい。ボールの場合は空気が外のゴムを押す圧力でゴムの張力が出ている。
人間はもう少し複雑ではあるけれど、おおざっぱに言えばボールに近い感じに生まれて、年と共にボーリングの球に近づいていく。だから段々と壊れやすくなってくる。
壊れるというと骨折を思い浮かべる人が多いと思う。高齢になると骨粗しょう症になるから、カルシウムとビタミンDを摂って骨に刺激を与えて、日光を浴びることを奨められる。これで骨密度は対策出来る。しかし、固い物はやっぱり折れる。
子供が激しく遊んでも擦り傷はあっても骨折は多くないのは、骨が固いということよりも身体に弾力があるから。骨がたわんだり、筋肉が伸びたり、身体全体の形を変えて衝撃を吸収できるから。そして衝撃を逃がしたらすぐに元の形に戻る。そういう弾力がある。
だから骨の強度も大事ではあるけれど、身体全体の弾力、張力を作っている筋膜(ファシア)が適切に潤っていることが壊れにくさに繋がってくる。そういう所にアクセスできる手技があるってことを知っておくと人生快適に生きやすくなると思う。
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