VIVANTが盛り上がったことでロケ地だったモンゴルのことを考える。今では先進国とも言えない国ではあるけれど、過去チンギス・ハンの時代にはローマ帝国を退けてユーラシア大陸を統一していた。騎馬による圧倒的な機動力にヨーロッパ勢は太刀打ち出来なかった。
モンゴル人が相撲界に進出してきて思うのは、馬なしでも圧倒的な身体の強さに関してだ。モンゴル人の進出以前は日本人力士も強かったし、そこにハワイからのポリネシア系の超重量力士が対抗してきた時代だった。まだこの時代は強さの均衡が保たれていたし、ヨーロッパからの巨漢力士が入ってきてもやはり変わらなかっただろう。ところがモンゴルからの力士が入って一気に相撲界はモンゴル帝国に支配された。
その誰もが巨大だったわけではないのに、動きと身体の強さになすすべがなかった。
身体の強さを考えるとラグビーが強いマオリ系、サモア系などの南海の民族も強いと思うが、モンゴルが本格的にラグビーをやるようになったら今の相撲界のような状況にもなりうる気がする。
人種的には日本人も同じモンゴロイドではあるのだけど、生活様式があまりにも違う点も身体の強さに差がついた要因だろうと思う。
そういえば大草原でのゲルでの遊牧生活でどうやって火を焚くのかが司馬遼太郎の「街道をゆく」に書かれていた。羊の糞が乾燥したモンゴルではすぐにカラカラに乾くのでそれを燃やして暖をとるそうだ。
木がないのに何を燃やしているのかと思っていたけれど、なるほどと思った。そして草しか食べてないので臭くもないらしい。
モンゴルもロシアと中国に囲まれてスリリングな位置にある。
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