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ネリ

マイク・タイソン以来の東京ドームでのボクシング興行。メインは井上尚弥選手とルイス・ネリ選手のタイトルマッチ。

戦前の予想では圧倒的に井上選手の有利に傾いていたこの試合だが、なんと1ラウンドに井上選手がフックのカウンターをくらって初めてのダウンを奪われるというショッキングなシーンが見られた。

井上選手は元々ディフェンスに定評があったのだけど、強すぎて相手が逃げ腰の戦い方になることが多く。近年はかなりガードが甘くなって不用意にパンチをもらうことが多くなっていた。ただ階級は上げているので、そのもらうパンチ1発の威力もダメージも大きくなっているので実は危うさは増していたと思う。

技術とスピードはネリより上回っていたので、ダウン後はより慎重に立ち回って段々と実力差が出て3度のダウンを奪ってのKO勝利となったけれどやはり危なかった。場合によっては初回のダウンで立ち上がれず全てを持っていかれる可能性もあった。

2ラウンド以降の圧倒的な状況でもやはりガードはガラ空きのまま打っていくことも多かったのは気になる。

最後は井上選手強かったなぁ、という感想にはなったものの歴代の世界チャンピオン達やジムの方々はあのガードが甘くなっているのをなぜ指摘しないのだろうか?

あぁ言うハラハラはいらないんだけどなぁ。