PFP

26日に井上選手とタパレス選手のボクシング、スーパーバンタム級4団体統一世界タイトルマッチが行われた。

戦前の楽勝ムードとは裏腹にタパレス選手が大善戦をした。サウスポースタイルでかなり後ろに重心を置いてなかなか井上選手の強打をモロにはもらわなかった。

それでも井上選手は大きく飛び込んでの外からのフックや力強い右ストレートでジワジワとダメージを蓄積させていった。そして勝負が決まった10ラウンドのパンチはガードの上から効かせてのKO勝ちだった。

観ている感じとしては前回のフルトン戦よりは井上選手のバランスが悪く、動きも硬く感じた。
これがバランスが悪くなったのか、サウスポーのタパレスに攻撃を当てるためには前のめりにならざるを得なかったのかは分からないが結果としてはポイントはほぼ全てのラウンドで上回ってのKO勝ち。
普通だったら文句のつけようのない内容だと思う。
ただ、やや不用意にパンチをもらう場面があったので、そのあたりは危なっかしくも感じた。

とはいえ、これで7月の転級初戦で2本、今回12月に2本と、たった5か月でスーパーバンタム級も全てのベルトを集めてしまった。

全階級の選手がもしも全員同じ体重だった場合のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングでは今は2位に付けているけれど、この偉業達成で再び全ボクサーのトップに返り咲くかもしれない。
1位のクロフォード選手の評価が高いけれど、ランキングは水物で変動していくものなのでとりあえずの最新ランキングでは井上選手がトップでいいように個人的には思っている。