ソロモンの偽証3

ソロモンの偽証もようやく折り返しの3巻。決意編の上巻。

同級生の落下死に関して生徒達で真相に辿り着こうと決意した主人公の藤野涼子は、夏休み中に学校内裁判を行うことを思いつく。

弁護側、検事側を募る中で校内の秀才や武道家、部活動のスター選手など生徒の登場人物が多彩になっていく。被告人になるのは不良グループのリーダーである大出俊次。容疑の内容は同級生柏木卓也を屋上から突き落としたという疑いだ。

主人公は検事側から容疑の立証に動き、弁護側には1,2巻でチラチラ出てきてはいたが謎の人物だった神原という他校の生徒が務める。この神原君がとにかく頭が良くて、とんでもない活躍を見せるが彼の目線からは物語は語られず、未だ謎の多い人物だ。

3巻は学校内裁判のメンバー集めと調査が主な内容になるけれど、多彩な同級生達が出てきて面白くなってくる。何より謎の天才学生である神原君の存在感がスゴイ。

事件に関わるのが警察、メディア、先生方だったところから生徒中心に切り替わった第3巻。
ここまで変わらず面白い。