ビエネッタ

子供の頃のクリスマス。

基本的にはケーキだったけれど、アイスケーキだったこともあったと思う。そんな中に今も市販されている「ビエネッタ」を食べた記憶がある。

昔は今ほどアイスの商品数はないし、当時もあったのだろうけれど「ハーゲンダッツ」なんて存在すら知らなかった。大体は棒アイスだとかカップかき氷、アップアイスが定番だった。

なので「ビエネッタ」のウェービーな見た目と切り分けて食べる非日常性、バニラの間のパリパリのチョコ、総合的な高級感と気品は特別な感じがした。
子供ながらに高級品を食している自覚があった。

販売は森永乳業だけど、元はオランダのユニリーバ社が作っている。森永は提携販売。
「ビエネッタ」という名前はオーストリアの首都ウィーンから連想させて「ウイーン的な」という意味らしい。確かにウェイ―ビーに走るアイスとチョコが譜面の白黒が演奏によって流れているようにも見える気がする。

最近になってスーパーで見かけてそんなに高級品ではなかったことに気が付いたけれど、やっぱりまだ特別感のある佇まいではある。味は無難に美味しいし、ちゃんと「アイスクリーム規格」になっている(ラクトアイスとかアイスミルクとかじゃなく)。