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白黒

7月に井上尚弥選手と戦うアメリカのフルトン選手。

彼はイスラム教徒なのでラマダンの時期は試合が出来ないそうだ。他にもアメリカの黒人選手でイスラム教徒の選手が増えてきている印象がある。

偉大なるモハメド・アリがその道筋を示したような気もする。

黒人さん達は元々はアフリカから奴隷として連れてこられた。恐らく土着の宗教はアフリカにあったのだと思うが、アメリカでキリスト教を教えられたのだと思う。ただそこにアフリカ的な文化が溶け込んでゴスペル音楽やソウルミュージックなどが生まれた。

黒人さん達の地位が段々と認められてくるなかで、価値観も多様化して改宗する人も出てきたのだろう。聖書や絵画で描かれるキリストや天使、聖人たちは皆白人なので違和感が出てきたのかもしれない。本当はキリストはセム人なので褐色の肌だったと思うのだが、あまりそこにこだわる人はいないようだ。
一応黒人選手で仏教徒の選手もいるけれど、あまり多くはないのでやはりモハメド・アリという黒人ボクサーの革命児がいたことが大きいと思う。

大雑把にヨーロッパ・北米南米はキリスト教(ロシアはロシア正教)、中東はイスラム教、インドはヒンズー教、その他アジアは仏教というイメージがあるけれど、考えてみるとアフリカを網羅する大宗教は思いつかない。