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お客さんの親族の方が和太鼓をやっているらしい。

和太鼓も奥が深くて身体のバランス、軸、重心と身体感覚的な要素が整うほどに良い音が鳴るそうだ。

テレビで観た太鼓の団体の人たちはアスリート並みのトレーニングをしていたのを思い出す。

そして、お話を伺う中で印象的だったのは右も左も同じレベルの音を出すために食事の時は利き腕と逆の手を使って食べるということだ。もう何年も続けているそうだけれど、いまだに利き腕ほどは上手に使えていないとのこと。

脳のことを考えると右半身は左脳を使って指示を出している。左脳は論理的なことが得意な脳だ。
反対に左半身を使うには右脳が働く。右脳は芸術的、空間的なことが得意な脳。

利き手の手先を使うことでその刺激が反対の脳を刺激するので、普段と逆の手を使うことは今まであまり刺激されていなかった側の脳を刺激出来る。これはなかなか良い脳力開発になりうる。

いきなり箸を使って食べるとか、字を書くとか高度な作業をするのではなくて、何か飲むときだけ反対の手で飲むとか、スプーンを使う時だけ、納豆を混ぜる時だけ、など割と簡単な作業の時に試してみる。

初めはそれでも全然うまく動かない。しかし、2日目、3日目を少しずつ上手くなっていくのは分かる。

大人になって40とか50とかと年を重ねていくと段々出来ないことが増えていくけれど、反対の手を使うことはいくつからでも出来るようになっていく。まずは簡単な作業だけでもやってみる価値はあると思う。